JASRAC 今年から定額配信サービスに著作権料をたっぷり払わせます
日本音楽著作権協会(JASRAC)は1日から、
パソコンや携帯電話向けに定額制で音楽や動画(音楽ビデオ)を配信する業者に対し、
著作権使用料の「定額制」を導入する。
業者の定額サービスの会員数に応じて、使用料をとる方式とする。
日本では、利用者が1曲ごとに数百円の購入代金を支払う配信サービスが主流だが、
新方式の導入で、定額の配信サービス普及に弾みがつきそうだ。
利用者が定額基本料を払えば、何曲でも音楽をダウンロードして取り込める定額制の配信サービスは、
日本では、タワーレコードの子会社のナップスターが2006年10月に初めて開始した。
JASRACは従来、著作権使用料の算定の際、原則として、利用者が購入した価格の7・7%に、
ダウンロード数をかけた額とし、配信業者から徴収していた。
定額配信サービスの著作権使用料は、会員1人あたりの月額基本料の7・7%に、会員数をかけた額を徴収する。
利用者の再生履歴に応じて、徴収した著作権使用料を作詞家や作曲家に振り分ける。
新方式の対象となるのは、今のところナップスターだけだが、今後の新規参入業者に対しても、同じ扱いとする。
定額サービスでは、何曲取り込んでも購入価格は同じなため、
利用者が取り込む曲が多いほど、配信業者がJASRACに支払う著作権使用料は割安になる。
このため、配信業者は著作権の負担が少ない定額サービスを順次、導入していく可能性もある。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070101it04.htm