【貧乏人は強制退場】東証:株式の売買単位 100株、1,000株の2種類へ集約
東京証券取引所は、取引所で売買できる最低限の株数である「売買単位」
を現在の7種類から2種類に集約する方針を固めた。売買単位の多さが株式
誤発注の温床との見方が広がっているためだ。東証は上場企業の理解を得
た上で、2009年の株券電子化に合わせて実施したい考えだ。
現在の東証の売買単位は1、10、50、100、500、1000、3000株の7
種類で、これを100、1000株の2種類にくくり直す。現在、売買単位が
100、1000株以外の企業は東証上場企業の15%程度。東証はすでに証
券会社から了承を得ており、07年中に企業側に売買単位の変更を要請する。
100株で数千万円になるような高値銘柄の企業には株式分割を実施しても
らい、個人投資家でも取引できる水準に調整することも検討する。
売買単位は、01年の商法改正で、企業が定款で自由に定められることに
なった。このため、大幅な株式分割を繰り返したライブドアのように、株式取
得単価を安くして個人投資家を取り込もうと、売買単位を引き下げる企業が
相次いだ。
売買単位の多様化が、証券会社による注文の入力ミスにつながるとの指摘
がある。06年1月には、日興シティグループ証券の社員が1株の売買単位を
1000株と誤って発注した。
東証は当初、1株数十万円という高値銘柄が存在することを考慮して、売買
単位を1、100、1000株の3種類に集約する案を検討した。しかし、売買単
位が1株の株式が残ると、誤発注時の損失が100〜1000倍に膨らむ可能
性があるため、最終的に100、1000株の2種類にまとめることに決めた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20070104mh05.htm