家族団結、大地から/福岡の百貨店で“食育福袋”【九州・沖縄】
掲載日:06-12-30
【福岡市】福岡市中心部の天神にある百貨店・大丸が、1月2日と3日に販売する福袋の中に、
親子で野菜作りに挑戦できる権利を、商品として販売する。JA福岡市との共同企画で、JAや
農家が栽培指導と管理の手助けをし、支援体制も整えた。名付けて「食育福袋」。
2007年のトレンドは、親子一緒に「食」の勉強か?
食育福袋は、大丸が初売りで扱う商品「夢福袋」の中の1つ。「親子で力合わせて野菜づくり体験」と銘打って、
家族が団結して野菜づくりに挑戦してもらう。3万円で、福岡市西区の貸農園30平方メートルを、来年4月から
8月まで借りられ、栽培指導も受けられる。20家族までの限定販売。
農園の3分の2の20平方メートルでトマト、キュウリ、ナス、スイートコーン、エダマメを作ってもらい、残りの10平方
メートルでは好きな野菜が作れる。
「食育」なので指導体制も完備。初めての家族でも楽しめるように、栽培前に講習会を開くほか、JAと常設市
「博多じょうもんさん周船寺市場」の出荷組合員が、農作業を手助けし、管理もする。
「親子で土に触れて野菜作りの楽しさや苦労を学んでほしい」と大丸の仲村和樹食品マネジャー。
収穫の喜びだけでなく、農家の苦労も学んでもらいたい考えだ。
自分で作った野菜が中心部の百貨店で販売される計画もあり、体験者にとって印象深い経験になり、関係者は
食育の効果も期待している。
日本農業新聞
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin3/article.php?storyid=51