浅野外務副大臣は28日の記者会見で、日本政府が国後島に建設した人道支援物資保管用
のプレハブ倉庫を、ロシア国境警備隊が2003年から事務所として無断で使用している
ことを明らかにした。
外務省は、警備隊による倉庫の使用は目的外にあたるとして、25、27日の2回、ロシア側
に電話で抗議した。倉庫は鉄骨2階建て延べ約155平方メートル。1993年に人道支援目的で、
約3000万円で建設された。
日本側が施設を供与した際、ロシア側は使用目的を、<1>人道支援物資の保管<2>島民や
日本人のための行事<3>4島交流日本側訪問団の宿泊――などに限定すると約束していた。
同様の施設は、国後、択捉、色丹の3島に計10施設ある。外務省が使用状況を調査したが、
いずれも目的外使用はなかったという。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20061228i312.htm?from=main3