北京五輪:空気浄化大作戦 期間中建設工事全面停止へ
北京市は08年夏の北京五輪、同パラリンピックの期間中に大気汚染防止策として、
建設工事を全面停止することなどを盛り込んだ空気浄化計画を明らかにした。
中国当局は生産活動を強制的にストップしてでも、国家の威信をかけた五輪を成功に導く決意だ。
北京市は26日に計画を発表した。市環境保護局によると、五輪開会式(8月8日)
の3週間前から二酸化硫黄など汚染物質の排出量減少や粉じんの飛散防止を目指し、
北京郊外にある製鉄所や各競技会場周辺の建築材料製造工場の操業を全面的に
停止する。市の中心部などではすべての建設現場の工事を休止させる。
8月1日から同20日まではさらに対策を徹底して市内の火力発電所、冶金や
石油化学の工場からの汚染物質の排出を制限する。必要に応じ操業停止を命じる。
また天津市、河北省、山西省、内モンゴル自治区の周辺5自治体と協力し、
北京へ汚染大気が流入することを防ぐ。一連の対策はパラリンピック閉幕(9月17日)まで続ける。
05年に中国全土で排出された二酸化硫黄は2549万トンで世界最多。首都・北京の
大気汚染は深刻で、当局は五輪開催期間中は、なりふり構わずに汚染源の徹底的な封じ込めを図る。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20061228k0000m030034000c.html