近々に行われる阪神・金本知憲外野手(38)の契約交渉で、球団側が年俸6億円前後の
複数年を提示する方針であることが、16日分かった。大魔神・佐々木(元横浜)が
日本球界に復帰した際のプロ野球史上最高額6億5000万円をも視野に入れるビッグマネーには、
宮崎恒彰球団オーナー(63)の強烈な支援も加えられているもようだ。
「もうすぐ契約更改だな。これまで通り、オレは金額を実数で発表するつもりや。推定なんかじゃないぞ!」。
16日夜、大阪市内で行われたトークショーに参加した金本は、カネの話に笑顔で答えた。
もしかすると水面下にある“いい話”を、すでにキャッチしているのかもしれない。
02年に広島からFA移籍し、4年契約。つまりその間は年俸がほぼ据え置きになっていた。
今季の年俸は2億6000万円。
金本自身「次々に抜かれて、悔しい思いをしていた」と歯ぎしりを隠せない。
球団は、この埋め合わせを新たな契約で全面的に行う方針。倍増なんて、生ぬるい。
「もっと、上げてやれ!」と球団幹部の尻をたたくのは、誰であろう宮崎オーナーだ。
「この4年間、彼個人もチームの成績も素晴らしい。彼が阪神に与えた影響は絶大だ。
何も言わなくても、チームを背中で引っ張っている。内紛が全く無いのも、彼の働きが大きいよ」
かつてはお家騒動が華やかだった阪神が、今や平和な常勝軍団に大変ぼう。
功労者である金本には、査定に出てこないリーダー手当も上乗せだ。
しかも、まだまだ幅をきかせてもらいたいから、40歳にまたがる複数年。
同オーナーは「彼ぐらいの人物なら働けなくなったら自分で身を引くだろうし、
その時はきっとお金を返しにくるよ」とも話した。
金本は2度目のFA権を行使しての残留。阪神からは再契約金も手にすることになる。
このあたりも包み隠さず−となれば、アニキの口からは驚がくの数字が飛び出そうだ。
http://chuspo.chunichi.co.jp/00/baseball/20061217/spon____baseball001.shtml