北朝鮮に「回転ずし」出店計画
シンガポールの外食企業が、東南アジアを中心に展開する回転ずし店
の北朝鮮進出を計画している。世界的なブランドを目指して米国、ロシア
などへ進出する構想の一環で、北朝鮮を取り巻く国際情勢の緩和を待っ
て2008年以降の実現を目指すという。
進出をもくろむ「エイペックス・パル・インターナショナル」はシンガポール、
インドネシアなど5カ国で「サカエスシ」チェーンなど50数店を出店し、05年
の売上高は5200万シンガポールドル(約40億円)。
国民の所得が低い北朝鮮で、すしは高根の花のようだが、同社の
ダグラス・フー最高経営責任者(CEO)は「国営企業幹部、外国人の非政府
組織(NGO)関係者らがターゲットだ。平壌に出店し、会合に使える個室も
設けたい」と話す。
核実験で国連安全保障理事会の制裁決議を受けた北朝鮮は厳しい投資
環境にあるが、フーCEOは「先んずれば人を制す」と自信を示す。北朝鮮を
視察し「人脈を築いた」と語り、核実験の日も北朝鮮側の招待で平壌のホテル
にいたという。 (共同)
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20061221004.html