英上院議員の推薦に絡んだ与党・労働党への巨額融資疑惑で、
英捜査当局は14日、ブレア首相への聴取を行った。
聴取が行われた場所などは不明。首相官邸によると、聴取は被疑者としてではなく、
参考人として行われた。英BBC放送によると、金銭疑惑に絡み、英首相への聴取が
行われたのは史上初めて。ブレア首相は今年9月、来年秋までの退任を表明したが、
今回の聴取で退任時期が早まる可能性も出てきた。
上院推薦疑惑は、同党が昨年5月の総選挙前に実業家4人から計約500万ポンド
(約11億5000万円)の融資を受けた見返りに、4人を上院議員に推薦したというものだ。
疑惑は今年3月に表面化、ロンドン警視庁が捜査を開始した。これまで、党資金調達責任者、
マイケル・リービー上院議員ら3人を逮捕し、ブレア政権の高官や閣僚らへの聴取を続けていた。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20061214id21.htm