米Gartnerは、来年以降のIT業界およびビジネス社会の10大変化を予測する最新レポートの発表を行った。
同レポートは、同社の各専門分野のアナリストが、年ごとに今後のIT社会がたどる発展や
変化などを分析予測する「Gartner Predicts」プログラムの一環でリリースされた。
コミュニティマーケティングおよびブログの分野においては、最近のブログ利用トレンドおよび
ブログ増加率などを考慮した結果、すでに世界には、ブログを開設したものの今
は更新をやめてしまったユーザーが少なくとも2億人は存在すると大胆に分析。
来年初めに、世界のアクティブなブロガーは1億人ほどでピークを迎え、その後は緩やかに減少傾向を示すとされている。
また、オペレーティングシステム(OS)分野においては、Windows Vistaリリース後は、
モノリシックカーネル方式のソフトウェア開発は下火になり、モジュール型OSが主流になっていくと予測。
Microsoftも、この流れに乗って、Windows Vistaを最終メジャーリリースとし、
今後はより柔軟なマイナーアップデートを重ねていくと見られている。
その他の予測としては、金銭の搾取などを目的に企業を狙うマルウェアが急増すること、
2010年までに世界の6割以上の携帯電話ユーザーの現在位置を、
インターネット上で追跡可能となってしまうこと、企業がネットワーク技術やサービスの導入に失敗して
無駄にする金額は、2011年までにUS1,000億ドルに上ること、今後は2009年にかけて大型の
アウトソーシング契約が減っていき、各アウトソーシング企業は厳しい競争を強いられるようになることなどが紹介されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061215-00000094-myc-sci