イラクに円借款826億円 原油輸出や電力整備に
外務省は11日、イラクの原油輸出や電力関連の施設整備に合計約826億円の円借款を供与することを決め、
イラク側に伝えた。償還期間は40年。
戦争や経済制裁で破壊された産業、生活基盤を再建し、同国に外貨をもたらす石油産業を支援する。
日本が輸入するイラク産原油の安定確保につなげる狙いもある。
今回の円借款では、イラク南部のバスラから原油を輸出するパイプライン建設に約500億円を融資。
同国内の送電施設整備にも約326億円を貸し付ける。いずれも国際協力銀行を通じて資金を供給する。
政府はイラクに対し、50億ドル(約5800億円)の政府開発援助(ODA)実施を表明。
このうち無償資金協力の15億ドル(約1740億円)は既に使い道を決めた。35億ドル(約4060億円)の
円借款についても、融資を順次実施している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061211&j=0023&k=200612112032