日本ハムから巨人にFA移籍した小笠原道大内野手(33)が9日、大阪・豊中市の豊中ローズ球場で行われたプロ野球昭和40年会、
48年会合同の野球教室に参加。40年会を率いたヤクルト・古田敦也監督(41)から早くも“要注意人物”に指名された。
草野球対決では投手・古田に完敗。来季の真剣勝負を前に早くも火花が散った。
完全アウエーのはずの大阪で大歓声が起きた。移籍を正式発表後、初めて巨人・小笠原としてファンの前に登場。
胸に「侍」と縫い込まれた真っ黒な48年会のユニホーム姿で“小笠原コール”を浴び「慣れていないけど、
皆さんが喜んでくれてうれしいね」と照れ笑いを浮かべた。
だが、その姿にひときわ鋭い視線を送っていたのが、40年会を率いたヤクルト・古田監督だ。
「2冠王でしたっけ?実力があるのは僕が言うまでもないし、実績もある。
なんとかそれなりの対策を立ててやっていきたいと思っているよ」と同じリーグに飛び込んできたパ・リーグ2冠王に挑戦状を叩きつけた。
来季の熱い戦いを予感させる小笠原VS古田のバトル。だが、その“前哨戦”で小笠原は先手を取られた。
草野球で投手・古田に初回、浅い右飛に打ち取られた。「抑えたでしょ。ヒントを得たかもしれないよ」と古田監督はニヤリ。
小笠原は交流戦のヤクルト戦は05年が打率・208、3打点、本塁打0、今季は・273、5打点、本塁打1だった。
その裏、投手として古田を三ゴロに仕留めた小笠原は「シーズンになれば、また、気持ちが違いますから」と本番へ向け気合を入れていた。
草野球の前の本塁打競争では「練習してなくて振るのが怖かった」と言いながら持ち味のフルスイングで“巨人1号”もマーク。
年明けにはDVDでセ投手の研究も始める。まずは、古田ヤクルトとの間でメラメラと炎を燃え上がらせた。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2006/12/10/09.html