【文系】早慶の2割が分数・7割が二次方程式の問題を解けない

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【正論】精神科医・国際医療福祉大学教授 和田秀樹 履修時間主義から脱却を
(前略)
 ≪分数できない大学生≫
 10年に京都大学の西村和雄教授と慶応大学の戸瀬信之教授が行った大学生の学力調査では
、早稲田・慶応大学レベルの経済学部の学生が、受験時に数学をとっていない場合は、
2割が分数の計算を、7割が二次方程式の問題を解けなかった。

 今回、数学の履修漏れはほとんど報告されていないから、授業を受けていても、
勉強をしていなければこの学力であることが類推される。おそらく授業時間は順守したとしても、
試験で赤点をとっても進級させるシステムのために、このような結果となったのだろう。

 第二次ベビーブーム世代にあわせて高校を増設しすぎ、その後の少子化のため、
地方ではびり同然の成績でも、新設公立高校の普通科に進学できることは珍しくない。
そのため中学生が勉強しなくなり、11年の国際調査では中学2年生の41%が学校の外で
まったく勉強していないことが明らかにされている。

 今必要なのは、授業への出席でなく、必修履修科目の内容をきちんと身につけたかを判定する試験や、
中学や高校の統一卒業試験ではないだろうか?(わだ ひでき)

http://www.sankei.co.jp/news/061130/sir000.htm