韓国に「タリョン(打令)」という言葉がある。辞書を引くと「音曲の一つ、節回し、
繰り返して話すこと、口癖、決まり文句…」などと出ている。普通、繰り返し
ぐずぐず言うという感じで、たとえば「シンセタリョン(身世打令)」などといった
言葉としてよく使われる。これは自分の身の上話をぐずぐず語ることで、
いわば「人生嘆き節」ということになろうか。
(中略)
盧武鉉大統領の日韓外交における“歴史好き”に接するたびに、筆者(黒田)は
「歴史タリョン」という言葉を思い浮かべる。昨年の竹島(韓国名・独島)問題に
端を発したこの間の盧大統領の対日外交姿勢は、まさに「歴史タリョン」ではなかったか。
盧大統領の“日韓関係歴史講義”は日本の要人に対してだけではなく、この間、
ブッシュ大統領やライス国務長官など米首脳から、中国やヨーロッパの首脳、
さらにはアナン国連事務総長にまで及んだ。
第三者に自らの主張を力説し支持を得ようというわけだが、日韓関係に関連し
第三者相手にこれほど日本批判をした大統領は珍しい。国際的にも異例だろう。
“型破り”が好きないかにも盧大統領らしいやり方だ。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/korea/061209/kra061209000.htm