昨日さ〜

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1エリー君 ◆NYYlKEsur2
―プロローグ
俺「おはよ〜、はぁ・・・ねみー」
妻「あれ、今日は早いねーちょっとお願いがあるんだけど、ゴミだしやってくんない?」
俺「ええ〜やだよめんどくさい。第一やり方わかんねーし・・・」
妻「前のゴミ捨て場に置いてくるだけよ。どうせ何もすることないんでしょ。お・ね・が・い(チュッ)」
俺「・・・わかったよ」


―出会い
「あなたもゴミ出しですかな?」
振り向くと、還暦は迎えているであろう初老の男がいた。

「と、いうと、あなたもですか。」

「ええ。定年を迎え、仕事を退職した後も女房の尻に敷かれっぱなしで・・・(苦笑)
こうやって毎朝のゴミ出しも、30年続ければ、もう欠かせない生活の一部です」



―所は変わり西暦3006年、日本武道館

「YEAH!ノッてるかい!!?」
そう叫んだ俺の声に呼応する大歓声

「・・・シゲオ、準備は良いか?」
振り向いた先には、1000年前と変わらぬ姿の男がいた。

演奏する曲はもちろん「ダスト・ソウル〜ゴミ出し挽歌〜」
気まぐれでやった一度のゴミ出しが、俺たちを世界一のバンドに育て上げるとは、
まことに奇異なものである