練馬区長選
前回同様 混戦の兆し
任期満了に伴い来春の統一地方選で行われる練馬区長選が、
五人が乱立した前回同様、混戦の兆しを見せ始めている。
すでに現職のほか、民主の元衆院議員二人が名乗りを上げた。
野党各党は、四分裂して与党候補に敗れた前回の轍(てつ)を踏まないよう、
統一候補擁立を目指していたが、民主内部での一本化さえできず、困惑が広がっている。
自民、公明の支援を受ける現職の志村豊志郎氏(74)は、いち早く開会中の区議会で再選出馬を表明。
民主党練馬区支部は先月、元衆院議員鮫島宗明氏(62)の推薦を決定。
六日に行われた同支部の統一地方選必勝決起集会で、出馬を宣言した。
その決定後、民主の元衆院議員吉田公一氏(66)が出馬を決意。
衆院10区(豊島区、練馬区の一部)で豊島に重点を置く鮫島氏に対し、
かつて9区(練馬区)が地盤だった吉田氏は「政治活動の最後は地元に貢献したい」と話す。
吉田氏は、この日の集会にも欠席し、分裂の気配を漂わせる。
鮫島氏は民主を離党、広く推薦を求めて現職に挑む予定だった。
「独自候補にこだわらず柔軟に対応したい」(共産区議)などと、民主以外の野党も統一候補擁立に関心を示していた。
民主の野上幸絵支部長は「鮫島氏推薦は変わらない」と動ぜず、吉田氏の説得に当たる方針。
民主以外の野党は「分裂では現職に勝てない」と顔をしかめ、共闘の交渉にも慎重な態度。
「三人も候補が出れば、漁夫の利を狙い新たな候補が出かねない」とも。
さらなる乱立で、現職有利になる状況を懸念する声すら出ている。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20061207/lcl_____tko_____001.shtml