埼玉医大病院(同県毛呂山町)で多数の入院患者から多剤耐性緑膿菌が検出された問題で、
厚生労働省と県は29日、衛生管理の甘さが院内感染を起こしている疑いが強いとして、医療法に
基づき同病院を立ち入り検査した。
毎年1回の定例検査だが、今回は緑膿菌問題に狙いを絞り、結果を基に病院を指導。改善命令も
検討する。
県によると、患者が触れた医療器具の消毒方法や、新たに患者が出た場合、すぐ医師に連絡が入る
仕組みになっているかなど情報管理態勢も調査。
埼玉医大病院では昨年末までの2年間に100人以上から緑膿菌を検出。外部の専門家を入れた
調査委員会が今月、約半数が院内感染だった可能性が高く、死亡した患者6人のうち5人も、院内
感染が否定できないとする報告書をまとめた。
同病院では今年も新たに患者40人から菌を検出した。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006112901000174.html