四 回 転
4回転時代再び、ジュベール圧勝 フィギュア・ロシア杯
フィギュアスケート男子に4回転時代が再びやってきそうだ。グランプリシリーズのロシア杯で、
ブライアン・ジュベール(フランス)が自由で4回転ジャンプを3度決めて圧勝。
04年シーズンに現行の採点システムが本格的に導入されてからは、初の快挙だった。
25日にあった自由。ジュベールは最初に4回転トーループ―2回転トーループを決めると、
続けて4回転サルコーを成功。中盤にも4回転トーループを跳んだ。
AFP電によると「4回転を3回決めることが夢だった」。演技終了後、リンクにキスして喜んだ。
会場は05年世界選手権が行われたリンク。このとき、ジュベールはショートプログラムを終え2位につけていたが、
王者エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)がけがのため自由を前に棄権し、平常心を失った。
自由で4回転トーループで転倒するなど13位。結局6位に終わり、初の頂点を逃した。
「良い思い出がなかったモスクワで決められたことに意味がある」
現行の採点ではジャンプの失敗が大きな減点に結びつく一方、スピンやステップなど個々の要素も評価される。
4回転が無くてもプログラムの完成度を高めれば勝つことが可能になっていた。
そんな流れをせき止めるジュベールの快挙。それでも本人は「来年3月の東京の世界選手権では、
もっといい演技をしなくては」と話した。
http://www.asahi.com/sports/update/1127/105.html