ラグビー日本、6大会連続のW杯出場 韓国に圧勝
ラグビーのワールドカップ(W杯)フランス大会アジア地区最終予選最終日は25日、
香港の香港フットボールクラブで行われ、日本は韓国を54−0(前半28−0)で下し、
6大会連続の本大会出場を決めた。
同予選は日本、韓国、香港の3チームが1回戦総当たりのリーグ戦で争い、日本は初戦の
香港戦に続いて2連勝で1位となり、W杯出場権を獲得した。1勝1敗の韓国は同予選2位
で敗者復活戦に回り、オセアニア地区3位のトンガと対戦する。(共同)
≪短期間で防御立て直す≫
気迫が武器の韓国を、日本が気迫でねじ伏せた。54−0。大畑主将は「日韓戦は戦力値は
関係ない。すべての局面で勝つ、強いハートが大事」。その言葉通り、圧勝でフランスへの
扉を開いた。
開始早々は肩に力が入ってミスが目立ったが、徐々に圧倒。前半は4トライ中、モールを
起点に3トライを奪った。後半に大畑が3連続トライを挙げるなどバックスのスピードでも
上回った。「今回は気持ちの強い選手が多いから大丈夫」とベテランの箕内はチームを信頼
していた。
春シーズンのテストマッチ5連敗で失いかけていた自信を取り戻したのが、次期ヘッドコーチ
のカーワン氏。まず防御を徹底的に立て直した。「世界一のラインスピードを目指す」の掛け
声で、防御陣はどんどん前に出た。
抜かれてもオライリー、大畑らカバーが素早く戻って厳しくタックルを繰り返す。初戦の
香港戦に続き、素早い展開が武器の韓国までノートライに封じ、最終予選をわずか3失点で
終えた。本戦まで残り10カ月。短期間で立て直したカーワン氏の手腕が楽しみだ。
http://www.sankei.co.jp/news/061125/spo010.htm