【日本文化】北欧に響く「かめはめ波」、スウェーデンで「MANGA」等が大流行
〈ふたつのM−マンガと村上春樹1〉北欧に響く「かめはめ波」
ストックホルムの書店で目を疑った。
「MANGA」と書き込まれた大きな丸い紙。其の下の棚に「ONE PIECE」「NARUTO」
「犬夜叉(やしゃ)」等、日本の人気漫画のスウェーデン語訳がずらりと並んでいる。
スウェーデンでは2000年春、「ドラゴンボール」が翻訳された。最初はゆっくりとした売れ行きだったが、
2002年頃から急に伸びて、現在4巻で120万冊出ている。人口が908万人の国としては大きな数字だ。
出版したのは19世紀に創業された名門出版社ボニエール・カールソン。
同社が発行した日本漫画は現在、「ケロロ軍曹」など15シリーズ、230万冊になった。月刊漫画誌も2種類。
今や同社の売り上げの15%を漫画が占める。この成功に、他の3社が漫画市場に参入して来た。
ボニエール・カールソンの担当編集長、アンナ・エークストロムさんによれば、ノルウェー、デンマーク等
北欧全体で同じように漫画人気が広がっている。
当初は、親や教師から暴力や性の表現に警戒の声もあったが、翻訳作品を選んだ為か、
今は公立図書館にも置かれている。「こんなに子供達に愛されるなんて、私達も驚いています」
エークストロムさんは12年前、交換留学で日本に行き、高橋留美子のファンに成った。
「イメージ(画像)と文字を組み合わせた漫画は、子供が物語に馴染む良い窓口に成ります」
「ほら、此れを見て」と渡されたのは、女の子が乗った馬が空を駆ける表紙を付けた文庫本だ。
所々に数頁の漫画が挟まっている。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200611210340.html (画 像)
http://www.asahi.com/culture/news_culture/image/TKY200611210344.jpg 【用語解説】 「スウェーデン」
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/スウェーデン