矢巾町と紫波町で10月半ばから、鍵を掛けていない農家の倉庫から玄米やもち米の新米が盗まれる
被害が相次ぎ、県警捜査一課は捜査を進めるとともに、施錠や管理の徹底を呼び掛けている。
同課によると、10月20日から11月12日にかけ、矢巾町内の農家の物置小屋から2度にわたり
玄米(1袋30キログラム)計十数袋(被害額約10万円)がなくなったほか、紫波町でも10月末
から今月初めにかけ農家の倉庫からもち米(1袋30キログラム)数袋(被害額約2万円)が盗まれ
たという。
犯行時間は不明だが、共通するのは両町ともに無施錠の倉庫などが狙われている点。農家の倉庫には
秋に収穫した米が多く保管されているとみられ、同課は▽倉庫などの出入り口の確実な施錠▽不審な
車両や人を目撃した際の警察への通報と、被害に遭った際の届け出−を訴えている。
県警の今年の米盗難事件の摘発は岩手、青森、秋田の3県で数十回にわたり玄米など(被害総額約
600万円。本県分は3件、約300万円)を盗んでいた青森県七戸町の男(51)を共同捜査で
7月に逮捕。9月には、盛岡市と秋田県で七十数回にわたり玄米やもち米計約300袋(被害総額
約200数十万円)を盗んでいた八幡平市の男(65)を逮捕した。
売却先はいずれも米卸業者や米穀店だった。
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m11/d17/NippoNews_3.html