高級クラブなどが軒を連ね、東京と大阪を代表する“大人の夜の街”として知られる銀座と北新地が
姉妹提携することが17日、明らかになった。早ければ年内にも東京で正式調印する。東西の
高級飲食店街が手を結ぶのは初めて。
常連客にそれぞれの加盟店を紹介し、初めて訪れる場合でも上質なサービスの高級店を利用できる
ようにするなど、双方がそろって発展できるような具体策を検討する。札幌市のススキノや福岡市の
中洲など名の通った全国の飲食店街と交流を進める考えもあり、出張の多い会社員らには朗報と
なりそうだ。
提携するのは、高級クラブやバー、料亭などを傘下に持つ銀座社交料飲協会(約1750店)と
北新地社交料飲協会(約360店)。
銀座側が16日の理事会で、北新地側から申し出のあった提携案を了承した。互いの街で開く
イベントに自慢のママを送り込んで花を添えるなど、夢は膨らむ。銀座と北新地は、政財界や芸能人、
プロのスポーツ選手らが親交を深めたり、情報を交換したりする夜の社交場。豪華な内装の店内では、
あでやかな着物やロングドレス、きらびやかな宝飾品に身を包んだ女性らが接待してくれる。
北新地としては、高級飲食店街として国際的に知られる先輩格の銀座から、高いステータスを維持して
ブランド力を発展させてきた知恵やノウハウを幅広く吸収したい考えだ。
三浦会長は「私たちが学ぶべきと考えていた北新地からの話で大変うれしい。安心して飲食できる
大人の街を実現するのは銀座と北新地、という自負を持って協力したい」と強調。河口理事長は
「提携を始まりとして、全国の他の飲食店街との連携も進めていきたい」と意気込んでいる。
http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20061117010000902.asp