自民党の中川秀直幹事長は16日昼、東京都内のホテルで平沼赳夫元経済産業相と会談した。
平沼氏ら郵政民営化法案に反対した造反組の復党問題について意見交換したものとみられる。
復党問題は19日投票の沖縄県知事選後に党紀委員会で審査が始まる見通しだが、会談直後の
衆院本会議での教育基本法改正案採決では、平沼氏ら造反組の無所属衆院議員12人がそろって
賛成しており、同法案賛成が事実上復党に向けた地ならしとの見方が党内に出ている。
造反組の1人は16日夜、毎日新聞の取材に対し「安倍晋三首相が最重要法案に掲げる教育基本法
改正案に賛成した意味は大きい。12人の一括復党だ。平沼氏が復党できないなら、自分も復党
しない」と語った。
中川氏はこれまで、復党に向けた条件として(1)自民党の政権公約の順守(2)安倍晋三首相の
所信表明の順守(3)国民の理解−−の3点を挙げ、「踏み絵は踏んでもらわないといけない」
などと発言していた。一方、郵政民営化法案に2度反対した平沼氏は「踏み絵を踏むようなことは
したくない」などと反発しており、平沼氏を除く11人の先行復党論も取りざたされている。
中川氏との協議で郵政民営化問題がどう位置づけられたかが焦点となるが、平沼氏は16日夜、
記者団に「(中川氏と復党の話は)特にはなかった。まあ、沖縄県知事選が終わってから、
ゆっくり話しましょうということだ」と語った。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061117k0000m010152000c.html