パンダの糞で作った紙をおみやげに チェンマイ動物園
[ 2006年11月14日 22時56分 ]
タイの動物園がパンダが消化しきれなかった竹のパルプを利用する方法を考案 (ロイター/Adrees Latif)
[バンコク 14日 ロイター] タイの動物園では、パンダが出す糞を利用して作られた紙を、おみやげ品にしている。
国のパンダプロジェクト責任者プラサートサック・ブントラクンプーンタウィーによれば、動物園の人々はチェンマイ北部のクワの木から紙をすく伝統的な製紙法に倣って、
2匹のパンダ、チャンチャン(6歳)とリンヒュイ(5歳)が消化しきれなかった竹のパルプを利用する方法を思いついた。
ぶつ切りされた竹を餌として与えられている2匹のパンダは、1日あたりおよそ23キロのパルプを排出するそうだ。
「私たちはどんな種類のパルプでも製紙に利用できることを知っていたので、この地域のクワの木から紙を作る2000年来のテクニックを、
パンダの糞の竹パルプに適用しました」とのことだ。動物園はパンダの糞の紙で作られ、パンダの顔が印刷されている扇、グリーティングカード、キーホルダー、しおりなどのグッズ、
そして乾燥させたパンダの糞の販売からすでに年間30万バーツ(およそ97万円)の収益を上げており、それはこのプロジェクトを継続するのに充分な資金だという。
13日にチェンマイで開幕した4日間の国際パンダ会議で、このプロジェクトについての発表がある。世界中から200人の野生動物およびパンダ専門家が集まっている。
また、この動物園では、一緒に飼育されている2匹を12月にいちど引き離し、チャンチャンに「性教育」ビデオを見せて子作りを促す予定だ。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081163512621.html