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中国残留孤児：「自分の家に帰ってきた感じがします」７人が日本に一時帰国

　「自分の家に帰ってきた感じがします」。今年度に認定された中国残留日本人孤児７人
（男性２人、女性５人）が１６日、日本に一時帰国した。厚生労働省で会見した７人は
「長年の夢がかなった」と日本に着いた喜びを語り、「両親に会って親孝行をしたい」などと
募る思いをにじませた。７人は３０日まで国内に滞在し、情報があれば肉親らと対面調査
が行われるが、現在のところ結びつくような話はないという。

　４６年１月生まれで、７人の中で最も若い馮秀枝さん（６０）は、難民収容所に入っていた
両親が食べ物を与えて助けるために、養父母にひざまずいて自分を預けたという話を聞いた。
「私は今、親になってそのときの両親の気持ちが分かるようになった。両親に会って、中国の
世界遺産でも案内して、親子水入らずで話をしたい」と時折、涙ぐみながら話した。
孤児の肉親捜しは集団訪日調査が始まった８１年以降３７回目。昨年は初めて身元判明者
がゼロだった。７人の平均年齢は推定６３・３歳。滞在中は、国の援護施策の説明会のほか、
すでに永住帰国した人との交流や企業訪問、大阪中国帰国者センターの見学などを行う予定。
日本人孤児に関する問い合わせは厚労省中国孤児等対策室（０３・３５９５・２４５６）。
http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20061117k0000m040055000c.html