´(・ω・)` 裏ポーク
「裏ポーク」で100億円脱税の協畜元社長ら5人逮捕
協畜本社の家宅捜索に入る東京地検の係官=16日午前10時15分ごろ、愛媛県四国中央市
食肉卸大手「協畜」(愛媛県四国中央市)が豚肉輸入時に課される差額関税を免れたとして、東京地検特捜部は16日、関税法違反(脱税)容疑で、同社の元社長、曽我部登容疑者(52)ら5人を逮捕した。
また、東京税関と合同で同社本社や曽我部容疑者宅(同県新居浜市)のほか、輸入に関与したとされる食肉輸入会社「山水物産」(山口県下関市)、同「ケンコーポレーション」(東京)などを一斉に家宅捜索した。
逮捕・捜索容疑の脱税額は約14億円だが、協畜が免れた差額関税は約130億円に上るとされる。最終的な立件額は100億円を超え、脱税事件では過去最高額となる見通し。
曽我部容疑者はこれまでの任意の事情聴取に対し、脱税を認めているという。
これまでの調べや関係者の話によると、差額関税は国産豚肉の価格などを参考に定められた基準価格を下回る輸入豚肉に課されるが、協畜は2004年秋までの数年間にデンマークから豚肉を輸入した際、
1キロ当たり数百円高く申告。基準価格と同額以上に装い、差額関税を免れた疑い。不正輸入は1500回以上繰り返したとみられている。
協畜は山水物産と食肉輸入会社「グローバルフーズトレーディング」(東京)を経由する2ルートで豚肉を輸入し、グローバル社のルートには、ケンコーポレーションなども介在。
価格操作や輸入元を分からなくする工作をしていたとされ、手口は東京都内の食肉ブローカーが曽我部容疑者らに指南したという。
特捜部は強制捜査で、こうした手口の全容解明を目指す。
協畜の脱税は東京税関が04年11月から調査を始め、特捜部と合同で関係者の事情聴取などを進めてきた。
輸入豚肉の差額関税脱税事件では、名古屋市のフジチクグループによる約62億8000万円がこれまでの最高額。
http://www.sankei.co.jp/news/061116/sha001.htm