コペンハーゲン――デンマークのロスキレにあるバイキング船博物館は10日、
バイキング船の航海術などを詳しく探るため来年7月2日、復元した同船を使い、
北海を横切ってアイルランド・ダブリンまで航行する、と発表した。
ボランティアの船員ら65人が乗り込む。約1700キロの航海で、7週間要する見込み。ロスキレを出港する。
船はロスキレ近くで発掘された約1000年前のタイプを復元した。
バイキング船の再生では最大規模としている。発見された船は1042年、ダブリン南部で建造されたとみられている。
バイキング船は喫水の浅い、細長い形などが特徴。帆走やオール仕掛けとなっている。
船員は、英国、アイルランド、米国、独、オーストラリアやスカンジナビア諸国から参加。
2004年の命名式以来、デンマーク沖合で訓練している。ダブリンまでの航海で、寄港するのかは不明。
船は2008年にデンマークへ戻る計画。
船はバイキング時代の道具を使って復元された。
ただ、航海機器はレーダー、ラジオや全地球測位システム(GPS)など最新技術を搭載している。
バイキングは8世紀以降、欧州西部の沿海で活動したとされる。海賊行為が有名だが、本来は農民、漁民だったとの説がある。
ttp://www.cnn.co.jp/science/CNN200611110019.html