手配の巡査長、他3件の強盗に関与か 自殺予告電話も
2006年11月11日01時10分
群馬県太田市の世良田郵便局で8日夕に起きた強盗事件で、強盗容疑で指名手配されて
いる同県伊勢崎市田部井町1丁目、埼玉県警加須署地域課巡査長の長利(おさり)高雄
容疑者(44)が、群馬県内の郵便局で6月から8月にかけて発生した強盗事件3件に
関与している疑いがあることが10日、群馬県警の調べで分かった。押し入った男の
年格好や、局員らを刃物で脅す手口など類似点が多く、連続強盗事件に発展する可能性
が出てきた。
調べでは、3件の強盗事件は伊勢崎市、みどり市、邑楽町の各郵便局で起きた。いずれも
世良田郵便局がある太田市と同じ群馬県東部にあり、発生時刻も午後4時台と共通して
いる。局員数人の小規模な郵便局で、カウンターを乗り越えるなどした男が刃物を突き
つけて局員らを脅し、約135万円、約400万円(2件)を奪った。うち邑楽町の事件
では容疑者の年齢が50〜60代との目撃情報があり、長利巡査長と差異もあるため慎重
に調べている。
長利容疑者を名乗る男性から、埼玉県警に自殺をほのめかす電話があったことが10日、
分かった。同県警は電話は本人の可能性があるとみている。
県警監察官室によると、9日夕、県警本部の代表電話に長利容疑者を名乗る男性から
「これから死にます。申し訳ないことをした」と自殺をほのめかす電話があった。交換台
の女性職員が「どちらにつなぎましょうか」などと取次先を案内しようとすると、電話が
切れたという。
http://www.asahi.com/national/update/1111/TKY200611100435.html