丸井の金融子会社の全店舗を閉鎖、無人営業へ
2006年11月10日23時39分
丸井は10日、消費者金融子会社「ゼロファースト」の全74店を閉鎖し、年内にも
現金自動出入機(ATM)による無人営業に切り替える、と発表した。キャッシング
サービスはコンビニATMと提携して当面継続するが、将来の廃業も視野に入れている。
貸金業への規制強化策で上限金利が引き下げられるため、有人店中心の営業では
利益が見込めないと判断した。
ゼロファーストは東京、神奈川など関東地域を中心に店舗網を持ち、9月末の貸付金
残高は620億円。約17万人が利用している。貸金業規制法改正の公布後、上限金利
を現在の27%から18%に引き下げる計画だ。
ビルの上層階で無人ATMを中心に営業する他の消費者ローンとは異なり、路面店での
接客対応が中心で、丸井の青井浩社長は「家賃だけで2〜3倍の費用負担があり、金利
が下がれば赤字は避けられない」。主力15店は、一時的に子会社のクレジットカード
「エポスカード」に運営を移すが、将来は閉鎖する。
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