【ワシントン大治朋子】新国防長官に指名されたロバート・ゲーツ元米中央情報局(CIA)長官は43年9月、
カンザス州生まれ。66年にCIAに入局し、仕事の傍ら米ジョージタウン大で博士号(旧ソ連研究)を取得
した。旧ソ連研究の第一人者とされ86年、CIA次官に就任。その後、大統領副補佐官(国家安全保障
担当)を経て、(ブッシュ大統領の父)ブッシュ元大統領政権時代の91年、当時の国家安全保障担当
大統領補佐官、スコウクロフト氏の信頼を得てCIA長官に就任した。
湾岸戦争(91年)ではCIA長官として作戦に関与し、92年には同長官として初めて訪韓。米議会で「北朝鮮
の核開発阻止には国際原子力機関(IAEA)の核査察だけでは不十分」として「抜き打ち査察」を提案した。
クリントン大統領が就任した93年、CIAを退官。02年からテキサス州のテキサスA&M大学長として務める
傍ら、共和党のベーカー元国務長官と民主党のハミルトン元下院議員が率いる超党派の「イラク検討グルー
プ」に参加し、イラクを訪れ同国指導者らと会談し現地調査も行っている。
CIA時代に民主党を含む6代の大統領に仕えたほか、同グループ参加で民主党とのパイプも持つ。
ブッシュ大統領とは家族ぐるみの付き合いという。
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