CPUなに使ってる?

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1五十嵐
 毎秒5000億回以上の計算ができる演算チップの開発に、東京大や国立天文台
などが成功した。チップ1個での性能としては世界最速。並列で接続すれば性能を
アップすることが可能で、各国で開発競争が激化しているペタフロップス
(毎秒1000兆回の計算)を可能にするスーパーコンピューターの心臓部として期待
される。13日に米国で開かれる国際会議で発表する。

 今年6月に発表された国際的なスパコンランキングによると、最高速度はIBM社の
「ブルージーン」(毎秒280兆回)。04年6月まで世界でトップだった日本の地球シミュ
レータ(NEC社製。約400億円)は毎秒40兆回で10位に甘んじており、国は10ペタ
フロップスを目指す「京速」スパコンの開発に力を入れている。

 東京大情報理工学系研究科の平木敬教授らは、1.7センチ角のチップに512個の
演算機構を組み込み、最大でも60ワットの低消費電力で動かせる安価な演算チップ
を開発した。80個並列に接続すれば、地球シミュレータと同程度の性能のスパコンが
約5000万円でできるという。

 平木教授は「08年にはこのチップを4000個並べ、2ペタフロップスのスパコンを実現
したい。長距離ネットワーク技術やソフトウエアの開発にも力を入れ、今のスパコンより
使い勝手がよくなるようにしたい」と話している。【西川拓】

毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061107k0000m040065000c.html