中学でも必修科目の時間不足 愛媛・愛光学園
松山市の私立愛光学園(五百木誠也校長)が、中学の必修科目「技術・家庭」の授業を、学習指導要領で
3年間に175時間とする標準時間数を大幅に下回り、82時間しか行っていないことが、3日分かった。
五百木校長は、履修内容が重複する部分は理科の授業で補うなどしたと説明。県に実際より履修時間を
多くした虚偽のカリキュラムを報告したことを認め、「標準時間は参考に示されているだけ。校長の裁量が
認められており問題ないと考えている」と話した。
愛光学園は高校も家庭科など必修科目の未履修が判明。愛媛県私学文書課は、同校に詳しい報告を
求め、実態を調査する方針。
五百木校長によると、同校は技術・家庭のうちパソコン操作などを習う「情報」は通常に授業。
介助や調理などは夏休みに実習するなどしたが、電気の知識などは技術・家庭で授業をしていなかった。
小中学校の必修科目履修状況について、伊吹文明文部科学相は2日、「万が一にもあるかないか、
いずれ当たりたい」と調査する考えを示していた。
愛光学園は愛媛県で有数の進学校。
http://www.sankei.co.jp/news/061103/sha011.htm