国内乗用車8社は24日、2006年度上半期(4―9月)の国内生産、国内販売、輸出、
海外生産実績(速報値)を発表した。日産自動車を除く7社の国内生産と輸出が
前年同期比プラスだった。日産は上半期として8年ぶりに全項目マイナスで、
国内生産はスズキに抜かれ4位となった。
輸出は5社が二ケタ増で、トヨタ自動車が上半期として過去最高、スズキが過去2番目
の水準だった。ガソリン高を背景に海外での販売が好調で、現地生産の不足分を輸出
で補っている。為替の変動によっては業績に悪影響を及ぼす恐れも出てくる。
輸出拡大に伴い、国内生産も高水準が続いている。トヨタ、スズキ、ダイハツ工業の
3社が2ケタ増。小型車「スイフト」などが好調なスズキの国内生産は10.6%増の59万
3000台と過去最高で、日産を抜き3位に浮上した。
日産は増販計画を推進していた前年同期の反動や新車不足から全項目でマイナス
となった。日米欧の主要市場で販売を落とし、生産や輸出に響いた。下半期に北米など
で新車の集中投入を計画しており巻き返しを図る。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20061024AT1D240CO24102006.html