富山県立高岡南高校(篠田伸雅校長、高岡市戸出町)で、地理歴史教科を選択制としたため、3年生197人全員が
卒業に必要な科目を履修していなかったことが24日、わかった。
同校は県教委とともに卒業資格取得のための方策を協議している。
同校や県教委によると、学習指導要領では世界史、日本史、地理の3教科から2教科を選ぶことになっていて、
世界史は必修となっている。しかし、同校では昨年春ごろ生徒から「受験に必要な教科だけにしたい」との声が上がり、
昨年度は3教科から1教科だけの選択でも可能とするようにした。
その結果、世界史を履修していないなど、3年生全員が卒業資格を取得していなかったという。
県教委は全員が卒業資格を得られるよう、冬季講習などで集中的に補習を行うことなどを検討している。
篠田校長は「生徒に対し、申し訳なかった。十分説明してできるだけ負担にならないよう対応していきたい」と話している。
文部科学省によると、授業の時間数を確保できれば卒業は可能という。
http://www.asahi.com/national/update/1024/TKY200610240180.html