高1が自宅放火 灯油まき全焼
平戸署は十七日、自宅に灯油をまいて全焼させたとして、放火の疑いで平戸市田平町、高校一年の少年(16)を逮捕した。
「家に灯油をまきライターで火を付けた」と容疑を認めているが、動機については供述していないという。
調べによると、少年は十七日午後二時半すぎ、自分の部屋に火を付け、木造平屋約百十平方メートルを全焼させた疑い。
出火当時、自宅には祖母がいたが逃げ出して無事。少年は出火直後、自転車で走り去る際、通り掛かりの人から声を掛けられ
「火を付けた」と漏らしたことで犯行が発覚。自宅近くの路上で署員が見つけた。
少年が通う高校によると、少年は七月中旬から欠席がちになり、二学期は数日しか登校していなかった。学業について悩んでいたらしい。
十七日も欠席し、母親に「学校に行きたくない」と話していたという。教頭は「おとなしくてまじめな子。(事件を知り)びっくりしている」と話した。
少年は五人家族。父親は福岡県に単身赴任し、母親と妹、祖母と暮らしていた。
近所の主婦は全焼した家の前で「ショックです。何であの子が…。おとなしい子。学校に行っていないことは知っていたけど、
何を悩んでいたんだろう」と沈痛な表情で話した。
長崎新聞
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20061018/07.shtml