KTX運転士、4人に1人が視力低下…その原因は?
KTX(韓国高速鉄道)の運転士の4人に1人が、KTXを運行するようになってから視力が低下していることが、
19日分かった。運転士全体の10%はわずか1年で視力が0.5以上も低下したという。
与党ヨルリン・ウリ党の柳弼祐(ユ・ピルウ)議員が19日、韓国鉄道公社職員の2005年度の健康診断結果を
分析したところ、KTX運転士287人中67 人(23%)の視力が、2004年4月のKTX開業後に低下していたことが
分かった。このうちの27人に関しては視力が0.5以上も低下しており、さらには1.0以上低下した運転士も2人
いたという。
こうした視力低下の原因は、時速300キロ近いスピードで走行するKTXが暗いトンネルから出る際の
「まぶしさ」のためだと、柳議員側では分析する。高速でトンネルを通過する際、トンネル内外で生じる
明るさの違いによって視力障害を引き起こすのだという。ある眼科専門医の説明によると通常、成人した
後に視力が0.2以上も低下するというのは、白内障などの眼科疾患か、特殊な勤務環境にある場合を除けば、
ほとんど起こり得ないという。
全国のKTX運行区間には53カ所のトンネルがあり、その長さは最短で55メートル、最長で9.97キロだ。
ソウル・大田間にあるトンネルの長さは合計で78.78キロに及ぶ。
海外を視察したことのあるKTX運転士は「欧州の場合、トンネル内に常に照明が点灯している」と話す。
現在、韓国の鉄道トンネル内には照明設備が設置されてはいるものの、電気料金がかかるなどの理由で、
施設の点検時のみ点灯されるよになっている。
これについて柳議員は「KTX運転士らは、トンネルを通過する際に無防備な状態で紫外線にさらされる。
運転士らの視力低下は列車の安全運行に影響を及ぼすため、サングラスよりも高レベルの特殊保安眼鏡を
着用させるなどの措置が必要だ」と主張している。
ソース:
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/20/20061020000045.html