「ウソ読み」をもとに難読語を引き、部首など構成要素の読みの頭文字から漢字を
探すこんな変わった2冊の辞典が登場した。ともに、一般の人が引きや
すい方法はないかと知恵を絞った結果という。美術家の赤瀬川原平さんらに感想を聞くと、
ユニークさを評価しながらも疑問もわいた。「ちょい変」索引辞典は根づくか。
2冊は『ウソ読みで引ける難読語辞典』(小学館、税込み1890円)と『漢ぺき
君で引く現代漢字辞典』(サンルイ・ワードバンク、同3885円)。
『ウソ読み』は、読み方がわからない漢字に出くわした時に部首など
を手がかりにして読むあてずっぽうの読み方を索引化、そこから正しい読みにたどり
つけるようにした。例えば「ちょうかん」から「長閑(のどか)」へ、「びさく」から
「美作(みまさか)」へ。「容喙(ようかい)」のように、「ようえん」「ようこく」
「ようたく」「ようろく」と4種のウソ読みが用意されているものもある。
語数は3000余り、索引項目は約5300に上る。発案した監修者の
篠崎晃一・東京女子大教授は「日本語を学ぶ外国人が使いやすい辞典ということも意識しました」。
どんなウソ読みがあるか、大学生にアンケートもとったという。
http://book.asahi.com/clip/TKY200610200217.html