http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/10/18/20061018000017.html 国家情報院(国情院)元職員と現職検事が、公金横領や性的暴行などの容疑を受けている宗教団体「摂理」の教祖、
鄭明析(チョン・ミョンソク)容疑者に捜査機密を流した疑いで、検察の捜査を受けていることが確認された。
問題の国情院元職員は、国情院の内部調査で容疑が確認され、今年8月に解任されている。
国会法制司法委員会の宣炳烈(ソン・ビョンリョル)議員(与党ヨルリン・ウリ党)は17日、ソウル高等検察庁などに
対する国政監査で、「国情院職員(当時)のユン某氏が鄭容疑者に捜査機密を漏えい、反“摂理”団体会員のキム某氏の
出入国関連資料を鄭容疑者に渡したことが、国情院の内部調査で事実と判明した」と語った。
また宣議員は、ソウル北部地検のイ某検事が、鄭容疑者に捜査内容を伝え、法的な対応方法までまとめ、鄭容疑者に報告
したとして、検察に調査されていたことを明らかにした。
宣議員は「鄭容疑者は重大な犯罪者であるのにもかかわらず、検察は過去7年間、捜査をするどころか内部のもう一人の
犯罪者により捜査を妨害された。特にイ検事は、鄭容疑者に関する事件の現況、被害者たちの訴訟に関する分析、
鄭容疑者のための対策まで提示した文書を送ったのに、今も検事職に就いている」と指摘した。
「これについて捜査したことがあるか」という宣議員の質問に、ソウル中央地検の林采珍(イム・チェジン)検事長は、
「基礎調査をしなければ召喚できないので、まずこの検事に対し書面調査を行った」と答えた。
鄭容疑者は、女性信者への性的暴行や公金横領などの疑いで、捜査線上に上がったことから台湾へ逃走、現在は中国に
滞在しているといわれる。今年8月には日本人の女性信者100人に対し性的暴行をしたとして、警察が公開捜査に
乗り出したと報道され、波紋を呼んだ。