<病院放火>死傷患者の個室、外側から施錠 東京・板橋
東京都板橋区の精神科病院「成増厚生病院」に入院中の男(50)が病室に放火した事件で、
死傷した患者5人のうち4人が、外側から施錠される個室に閉じこめられて逃げ遅れていたことが分かった。
警視庁捜査1課は、病院の防火体制や避難誘導の不備が被害を拡大した可能性もあるとみて、
業務上過失致死傷容疑を視野に関係者らから事情を聴いている。
調べでは、火災は15日午前2時10分ごろ、南病棟2階にある男の個室で発生。火災報知機が鳴り、
男性看護師2人が駆けつけて煙が出ているのを確認した。この際、看護師らは男の個室だけを解錠して男を室外に逃がした。
個室は、男の部屋も含め6室あり、外部と扉で隔離されている。しかし看護師らは、残る5室を解錠しないまま現場を離れ、
館内放送や119番通報などの作業をしていたという。いずれの部屋も患者が入っており、救出されたのは消防隊の到着後。
うち4室で死傷者が出た。いずれも充満した煙を吸ったことによる症状だった。
一方、病院を監督する東京都は15日、同病院に対し、医療法に基づく立ち入り調査を実施、再発防止策の報告を求めた
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061016-00000051-mai-soci