前代未聞 強姦で大統領の起訴を勧告 イスラエル警察
イスラエル警察は15日、部下の女性に対する強姦(ごうかん)や強制わいせつ、
職員の電話盗聴などの疑いがあるとして、カツァブ大統領(60)の起訴を検事
総長に勧告した。検察がさらに捜査し、検事総長が数週間程度で起訴するかどうか
を決める。
大統領は容疑を否認しているが、国家元首が強姦容疑に問われる前代未聞の事態と
なり、辞任を求める声が強まるのは必至だ。イスラエルの大統領に政治上の実権は
なく、事件が政局に与える影響は小さいとみられる。
イスラエル放送によると、カツァブ氏は大統領やそれ以前に閣僚だった当時、
5人の女性に性的暴行をしたり、関係を求めた疑いが持たれているという。警察は
8月から捜査していた。
カツァブ氏は野党の右派リクード出身。国会議員の投票で2000年に選出され、
07年に任期満了を迎える。(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/061016/kok007.htm