スーパーで停電・・・閉じ込められ・・・だけど満腹
先日、モスクワで最大級の外資系スーパーで夜間、停電が起きた。暗闇になった店内での
盗難を防ぐため、出入り口も閉鎖され、客は二時間あまり、閉じ込められるはめになったという。
パニックにはならなかったが、復旧し、明かりがともると、店内の様子に店員は驚かされた。
高級食材が食い散らかされ、ブランデー、ワインも飲み干されている。「高いものから手を
つけられている。暗闇の中でどう見分けたんだ。ロシア人の嗅覚(きゅうかく)は恐ろしい」と
店側もあきれたという。
ロシアはエネルギー大国でありながら、送電システムの老朽化などで、しばしば停電が
起きる。多くの市民が電気料金を踏み倒すため、設備の改修に資金が回らないのが一因と
いわれる。
今回の停電で大きな損害を出したスーパーの関係者は、こうもため息をついていた。「停電を
起こすのも、停電で得をするのもロシア人ってことだな」
http://www.chunichi.co.jp/00/wtown/20061014/ftu_____wtown___006.shtml