東京地検は4日、電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反の罪で、
元早稲田大大学院教授植草一秀容疑者(45)を起訴した。
植草被告は起訴事実を否認し「電車が揺れて手が触れ、勘違いされたのではないか」
などと話しているという。電車に乗る前、紹興酒を20杯飲んだとも供述。
一方で、植草被告の事務所の捜索で、セーラー服が見つかっていたことも明らかになった。
植草被告はこれまでの調べに対し、事件直前に紹興酒を約20杯飲んでいたと供述し
「酔っていて覚えていない」と否認を続けているという。
また当時の状況について「女性が声を上げて、男性が騒いだのは覚えている」
「酔っていたので記憶は断片的だが、電車が揺れて手が触れ、勘違いされたのではないか」などと供述。
自宅と反対方向の電車に乗っていたことについては「途中で気付いたが、
反対側の連絡橋を渡るのが面倒だった」という内容のことを話しているという。
現行犯逮捕された直後は「不快感を与えることをした」と一時痴漢を認めたが、その後否認に転じた。
また、都内にある植草被告の事務所の家宅捜索の際にセーラー服が、
都内の高級マンションの自宅からはわいせつなDVDが複数押収されたという。
起訴状によると、植草被告は9月13日午後10時10分ごろ、京浜急行品川〜京急蒲田間を走行中の快速電車内で、
神奈川県内に住む私立高2年生の女子生徒(17)のスカートの中に手を入れ、下着の上から下半身を触るなどした。
植草被告は逮捕後「警察にはめられた」と話していた時期もあったという。
大学院の客員教授を務めていた名古屋商科大からは9月末、免職処分を受けた。
植草被告がわいせつ関連の事案で立件されたのは、3回目。98年、電車内でわいせつ行為をしたとして、
神奈川県迷惑防止条例で罰金刑になった。
04年4月には、東京・JR品川駅のエスカレーターで女子高校生のスカート内を手鏡でのぞこうとして、
都迷惑防止条例違反現行犯で逮捕。会見や法廷で「天地神明に誓って無罪潔白」と強く主張したが、
東京地裁は昨年3月「罰金50万円、手鏡没収」の判決を言い渡し、確定した。地検は今回「常習性が高い」として起訴した。
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