日本スケート連盟(東京都渋谷区)で不明朗な会計処理が明らかになった問題で、警視庁捜査
2課は3日朝、連盟の資金数百万円を不正に支出した疑いがあるとして、久永勝一郎元会長
(75)に任意同行を求め、背任容疑で事情聴取を始めた。
不明朗会計が3月に発覚したのを発端に不祥事が続出し、理事8人が引責辞任する異例の事態
となった問題は、刑事事件に発展、久永元会長らの責任が問われる可能性が強まった。
調べや関係者によると、久永元会長らは2002年3月に長野市で開かれた世界フィギュア
スケート選手権大会の運営にかかわった東京都内の会社に経費を水増し請求させ、同連盟に
数百万円の損害を与えた疑いが持たれている。
水増し請求した金は、久永元会長らに還流されたとみられ、総額は04年6月までの約5年間
で計約5000万円に上るという。捜査2課は、同連盟から任意で資料の提出を受け、関係者
から事情を聴くなどして捜査を進めていた。
http://www.topics.or.jp/Gnews/news.php?id=CN2006100301000173&gid=G06