日本スピードスケート陣、韓国ショートトラックから手ほどき 「右足で蹴り出す前に左足を伸ばさないと」
「コーナーリング技術を教えて欲しい」との質問に、ショートトラック世界ランキング1位の安賢洙
(アン・ヒョンス/21/韓国体育大学)が身振り手振りを交えながら指導した。そしてその手ほどきを
受けていた選手は、スピートスケート男子500mの世界記録保持者(34秒30)、加藤条治(21・日本
電産サンキョー)。
加藤は28日、今村俊明監督および所属チームのメンバー3人と共に5日間の日程で韓国を訪れ
た。ここ3年間、主な練習プログラムの一つとしてきたショートトラックを集中的に学ぶためだ。短い
コーナーを速く滑るショートトラックのテクニックを身に付けることで、ロングトラックのコーナーでも
スピードを生かし、それとともに心理的不安を解消させることができる。
トリノ冬季五輪スピートスケート男子500mで銅メダルを獲得したイ・ガンソク(21)も、韓国体育大
学に入学してショートトラックを学んだ後、テクニックが向上した。スピードスケートにショートトラッ
クの練習を導入するのは、今や世界的すう勢となっている。
韓国体育大学室内スケート場で会った今村監督は29日、「世界最強国のショートトラックを直接
体験した日本選手らの意識が変わった」と語った。彼は所属チームの選手らに、ボクシングなどス
ケートと無関係な種目を経験させることでメンタル面を鍛えさせるなど、独特な指導哲学を持っている。
加藤は安賢洙と同じ組で3000mリレーを終えた後、「日本のショートトラック代表選手と練習したこ
とがあるが、安賢洙選手のほうがコーナーワークなどいろんな面で遥かに安定的なテクニックを持っ
ている。素晴らしい」と絶賛した。加藤は練習の合間に「スケートの滑りが悪い」とし、韓国体育大の
コーチングスタッフにエッジの調整を頼むなど、熱心ぶりを示した。安賢洙も「加藤選手はショート
トラックの経験もあるうえ、スケーティングの姿勢も非常に良い」と称賛した。
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