住友信託銀行が07年3月期決算で、13年ぶりに法人税の納付を再開する見通しとなった
ことが19日分かった。大手銀はこれまで、巨額の不良債権処理で損失を抱えていたため、
課税対象となる所得を計上しておらず、法人税を納めてこなかった。
住友信託は07年3月期単独決算見通しで示した経常利益を確保できる可能性が高まった。
法人税の納付が実現すれば、大手銀のトップを切ることになる。
住友信託は06年3月期決算で「税務上の繰越欠損金」を333億円計上し、
法人税は納めなかった。だが、07年3月期決算で経常利益1500億円を予想。
このままの利益を維持すれば、繰越欠損金を一掃し、260億円前後の法人税納付となる
見通しだ。実現すれば、94年3月期以来となる。
大手金融6グループは06年3月期決算で過去最高益を計上したが、不良債権処理に
伴う損失で法人税を納付せず、与謝野馨金融担当相が「まだ半人前」と指摘していた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kigyou/news/20060920ddm008020094000c.html