足裏の前の部分が大きいと、ふらつかずにしっかりと立って姿勢を保つことができ、運動能力
も高いという5歳児を対象にした調査結果を、びわこ成蹊スポーツ大(大津市)の新宅幸憲
教授(発育発達学)がまとめた。新宅教授は20年間に約1000人を調査した。腹筋や大腿
(だいたい)四頭筋など直立姿勢を保つ「抗重力筋」に着目。強さの指標として、静止して
立った30秒間に重心がふらついて動く距離を計測。約40センチ、約50センチ、約60
センチの3グループに分けた。
運動能力との関係をみると、片足連続跳びの移動距離は、ふらつきの少ないグループ順に45
メートル、41メートル、39メートル。10秒間の反復横跳びは20・5回、20回、
18・5回だった。足裏前部の面積が広いほど片足連続跳びや短距離走の能力は高かった。
こうしたことから、新宅教授は姿勢の良さと足裏前部の面積、運動能力に相関関係があると
判断した。足裏に刺激を与える縄跳びや鬼ごっこなどをすると姿勢良く立つことができ、
運動能力が高まるとみている。玩具メーカーなどと協力し、こうしたことに役立つ運動器具や
遊具を開発したいとしている。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/19746/