片山善博鳥取県知事は15日の県議会本会議で、来春の知事選への去就に関し「今の段階で
意欲がなければ、そう言っている」と述べ、態度表明を見送ったものの、三選出馬に強い意志を示した。
知事は「意欲があった上で最終的な決断をするとなると心の準備、これまでの総括など
いろいろある」と、6月議会の答弁と同様、決断に至らない理由を説明。
代表質問した会派「清風」の鉄永幸紀議員は「出馬しないなら、後の知事を考える人が準備する
時間が要る」と再三詰め寄ったが、知事は「私だって準備の必要がある。それは同じ」と切り返し、
最後まではぐらかした。
知事は本会議後の取材で「この種の話は議会だけで言うものではない」と、表明の時機に
こだわらない考えを示した。
態度表明の見送りに対し、自民党の広江弌議員は「明言してほしいが、早く表明すると
時間も金もかかる」と独自の推察を加え、出馬はほぼ確実との見方。会派「信」の鍵谷純三議員は
「へ理屈を言わず、はっきりと言うべきだ」と苦言を呈したが「出馬するだろうが、大学教授など
あらゆることを想定して、様子を見ているのではないか」と読んだ。
知事選をめぐっては、自民、民主、公明、共産、社民各党に、現時点で新人候補を擁立する動きはない。
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