飲酒運転裁判、17年逃げた 名古屋の被告見つかり再開
無免許で飲酒運転したとして道路交通法違反の罪で在宅起訴されながら、
17年にわたって行方をくらましていた男が名古屋市南区内で今年7月に見つかり、
名古屋地裁で裁判が再開されていたことが分かった。
男は起訴事実を認め、19日に判決が言い渡される。
見つかったのは同区、元会社員中野龍治被告(42)。
起訴状によると、中野被告は自動車販売会社員で24歳だった89年3月、
運転免許が取り消されていたにもかかわらず、乗用車で2度にわたって酒気帯び運転をしたとされる。
中野被告は起訴された89年8月ごろ、住んでいた同区のアパートから姿を消した。
起訴後だったため時効の対象とはならなかった。
当時、消費者金融に多額の借金があり、取り立てから逃れようと行方をくらましたらしい。
南署員に発見された時も住民票は18年前のままで、
当時のアパートからわずか100メートル足らずの場所で一人暮らしをしながら建設作業員として働いていたという。
今月5日の初公判で検察側は「飲酒運転を繰り返し、逃亡後も足取りを裁判所などに知らせず、悪質極まりない」と述べ、懲役6カ月を求刑。
弁護側は「取り立てに気が動転して起訴状を受け取ったか覚えておらず、連絡できなかった。公判を受けたくないからではない」と主張している。
http://www.asahi.com/national/update/0916/NGY200609150017.html