フェラーリに負けぬ外観の車と意気込み新型車開発 「大蛇(オロチ)」

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国内10番目の自動車メーカーとして知られる富山市の光岡自動車が10月、新型車を
売り出す。その名は「大蛇(オロチ)」。命名の元になった神話のヤマタノオロチは悪の
象徴だ。商品に付けるには、製品開発に勝るとも劣らない悩みがあった。

開発のきっかけは、同社が初参加することになった01年の東京モーターショー。出展の
目玉としてフェラーリなどに負けぬ外観の車を、と意気込んだ。光岡進会長(67)が
「少し毒を含んだアンチヒーローのイメージで」と提案。蛇をモチーフにした原画が
描き上がった。名前はカタカナをあえて避け、「大蛇」に決めた。

大反響を呼び市販化を決めたが、展示車は「公道走行は考えていない、言ってみれば彫刻」
(同社開発部)。保安基準をクリアできるように、改良を重ねていった。 思わぬ難問に
気づいたのは、今年に入ってからだ。ヤマタノオロチは、娘を食らいスサノオノミコトに
八つの首を落とされて退治される化け物。商品名としてはふさわしくない。日本書紀にも
出てくる有名な神話だが、それまで誰も気にとめていなかったという。

光岡会長は2月、出雲への旅に出た。出雲大社で話を聞いたが、やはりオロチは悪の権化。
オロチの首があるともいわれる須佐神社にも参った。境内に蛇をまつる祠(ほこら)があった。
「ただの悪ではない」と感じた光岡会長は文献を調べた。古事記では「高志之八俣遠呂智」
と呼ばれ、出自を「高志(こし)」とする説を知った。「高志」は「越」に通じる。
つまり富山を挟み新潟から福井にかけての地域だ。

「結局、ぐるっと一周した感じ」。同社は8月末、新型車を富山県立山町の雄山神社に
持ち込み、オロチが車に生まれ変われるように神事を頼んだ。光岡会長は入魂の儀を終え、
「性能競争とは違う新しい価値観を発信したい」と話した。

http://www.asahi.com/business/update/0914/113.html
http://www.asahi.com/business/update/0914/image/TKY200609140211.jpg
22ちゃんねる卒業生:2006/09/14(木) 20:20:00 ID:3xFZyGbP0
大根オロチ
3草刈り機:2006/09/14(木) 20:20:10 ID:gNJVIlae0
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