成田空港で昨年11月、検問を突破し追跡してきた警察官2人を殺傷したとして、殺人
などの罪に問われた無職中村卓也被告(35)に千葉地裁は14日、求刑通り無期懲役の
判決を言い渡した。 公判では中村被告の責任能力の有無が争点となっていたが、山口
雅高裁判長は判決理由で「事件時の発想、行動は合理的。詳細で正確な供述もしており
統合失調症ではなかった」と完全責任能力を認定。その上で「長年自宅に引きこもり、
自己本位な性格に安住してきた生活態度が招いた犯行」と指摘した。弁護側は「事件当時
は心神喪失か心神耗弱状態だった」と主張し、無罪または刑の減軽を求めていた。
http://www.minyu-net.com/news/2006091401000853.html