富士写真フイルムは12日、基礎化粧品とサプリメント(栄養補助食品)分野に新規参入すると発表した。写真フィルムの縮小に伴う構造改革の一環で、
医療・ライフサイエンス分野の事業展開を加速する。
両分野の規模は連結売上高の1割弱の約2300億円だが、今後は研究開発費の2割以上を集中投資して新事業を創出。
M&A(企業の合併・買収)も活用、早期に5000億円規模に引き上げたい考えだ。
新規投入する基礎化粧品はスキンケアに使う3種類で今月28日に発売する。
アミノ酸の配分などで写真フィルムの技術を応用しており、30、40歳代の女性を中心に需要を掘り起こす。九種類を出す栄養補助食品にもフィルム技術を転用しており、配合成分をナノレベルで乳化して吸収力を向上した。
新製品は当面、インターネットや電話による通信販売で販路を広げる方針。独自ブランドとして展開し、2007年度に30億円、08年度に100億円の事業に引き上げる計画だ。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060912AT1D1208Z12092006.html